これを機会に2013年2月から始まった「八木プロジェクト」についてちゃんと書いておこうと思います。
まずは出会い編。
八木プロジェクトは2013年2月に、奈良県立医科大学の医大生のサークル「チームPREドクターズ」のメンバー3人が、うちの事務所に相談に来たところから始まります。
(PREドクの三人と後日現地へ行った時の写真)
その相談とは、「学校近くの空町屋を安く借りられそうなので、そこでカレー屋を開きたい。それに向けて町屋を改修したいので、設計のアドバイスが欲しい」とのことでした。
よくよく話を聞いていると、簡単に言ってしまえば、「なんとなくのお店のイメージは持っていて、工事も自分たちでしたい。けれど、技術もないし知識もないから助けて!」と。
これは単なる設計依頼ではないことはすぐわかるし、相手は学生。設計料なんて概念は全くない様子(笑)
もちろん、単に技術的なことだけ相談に乗ってサラッと済ませることもできたのですが、彼らのそれまでの活動を聞いているとそのバイタリティに魅力を感じ、じっくり協力せずにはいられなくなりました。
そしてなにより、「医大生」が「自分たちで町屋を改修」することが面白そう!だと思いました。
そんな機会はなかなかないし、町屋にも彼らにもポテンシャルはあるので、それを最大限に生かしてあげたい!私たちも協力する限りは、面白いものにしたい!という気持ちがありました。
そこから、私たちの彼らへのヒアリングと提案がはじまっていきました。
次回へ続く。。
2015/04/18
八木プロジェクトが毎日新聞で紹介される
今日(2015年4月18日)の毎日新聞朝刊に、SPACESPACEとOCTで取り組んでいる、八木プロジェクトが紹介されました。
おおさか 「まなびやの宝」という記事です。
私が取材を受けたのですが、コメントがちょっとだけ最後に載っています。
この記事になっているのは、第一期(2013年2月~2013年8月)についてなのですが、現在第二期として同じ南八木地区の別の町屋の活用に取り組み始めています。
第一期では、活用の方法自体は、うちの事務所と運営者である奈良県立医科大学の学生チーム「チームPREドクターズ」とで決めてからの、OCT学生の参加だったので、
OCTの学生は、改修の技術的な部分をサポートする「手足」として協力することになったのですが、第二期は、まだ活用の方法すらなにも決まっていない状況です。
なので、OCTの学生には単なる「手足」ではなく、活用方法を探る段階から一緒に取り組み、「企画」することの面白さと、いろんな分野の人たちと「協同」する楽しさや意義を肌で感じてもらえたらなと思っています。
専門学校というと、やはり「技術を身に着けるところ」というイメージが大きいですが、OCTはそれだけではありません。
「モノ」と「コト」の両面から建築やその周辺を考える機会を常につくっています。
時代背景から、単に「つくる」だけでなく、「つくるまえに考える。つくられ方を考える」等が必要な職能になっています。
そういった職能を、実体験を元に身に着けられるのがこの八木プロジェクトだと思っています。
そういう部分も取材でお話したのですが、文字数が決まった記事になると難しいですね。
ということで、補足させてもらいました~。
おおさか 「まなびやの宝」という記事です。
私が取材を受けたのですが、コメントがちょっとだけ最後に載っています。
この記事になっているのは、第一期(2013年2月~2013年8月)についてなのですが、現在第二期として同じ南八木地区の別の町屋の活用に取り組み始めています。
第一期では、活用の方法自体は、うちの事務所と運営者である奈良県立医科大学の学生チーム「チームPREドクターズ」とで決めてからの、OCT学生の参加だったので、
OCTの学生は、改修の技術的な部分をサポートする「手足」として協力することになったのですが、第二期は、まだ活用の方法すらなにも決まっていない状況です。
なので、OCTの学生には単なる「手足」ではなく、活用方法を探る段階から一緒に取り組み、「企画」することの面白さと、いろんな分野の人たちと「協同」する楽しさや意義を肌で感じてもらえたらなと思っています。
専門学校というと、やはり「技術を身に着けるところ」というイメージが大きいですが、OCTはそれだけではありません。
「モノ」と「コト」の両面から建築やその周辺を考える機会を常につくっています。
時代背景から、単に「つくる」だけでなく、「つくるまえに考える。つくられ方を考える」等が必要な職能になっています。
そういった職能を、実体験を元に身に着けられるのがこの八木プロジェクトだと思っています。
そういう部分も取材でお話したのですが、文字数が決まった記事になると難しいですね。
ということで、補足させてもらいました~。
2015/04/08
OCT入学式
月形先生&谷川先生最終講義
先日、OCTで三十数年勤め上げられ、退官される月形先生と、谷川先生の最終講義がありました。
谷川先生がOCTに来られたのは1979年とのこと。私が生まれた年です。
そんな長い間OCTを見てこられ、教鞭をとり続けられたお二人のお話でした。
同じように月日をOCTとともに過ごされてきたお二方ですが、その最終講義のやり方は全く違いました。
月形先生は、専門が都市計画でありながら、お話されたのは、ご自身とOCTとの歩みについて。
35年という月日の間には、たくさんの変革期があったそうです。
建築学科だけで10クラス以上あった時代。その人数に対応するために、専門は都市計画でありながら猛勉強の末、建築設備の授業も担当されたり、時には製図の先生として教鞭をとられたり。
はたまた学校運営についても長きにわたり関わって来られていて、そのお話はOCTの歴史の深さと先生の熱い思いが伝わってくるものでした。
また谷川先生は専門が建築史。中でもゴシック建築が専門なので、ゴシック建築の話をされるのかと思いきや、タイトルはゴシック建築と禅。
禅!?!?という疑問を持ちながら頭の片隅に、数か月前、先生が頭を丸めてこられたのを思い出しました。
お話を聞いていると、どうやら在家の仏教徒になられたとのこと。
そもそも、キリスト教の宗教建築としてのゴシック建築を研究されていた中で、教会や大聖堂など、人々が祈りを捧げ、瞑想する空間はとても神聖で情緒的で体で感じるものであり、そんな場所をスケールで測ったり、プロポーションを研究したりすることに、とても疑問を感じていたとのこと。
そんな宗教観に接する中で、「仏教」に興味を持ち、禅の世界にはいったのだそうです。
先生のされたお話は、まるで仏教のお説教のようでとても深く、先生の人生観を感じるものでした。
お二人とも、語り口は違えども、やはり人生、お考え、ともに深く、私が先生方の年になった時に、このような深い話をできる人間になっているんだろうか、こんなに深みのある人間になっていたい。と思わせてくれる講義でした。
そして、先生たちが作り上げてこられたOCTをきちんと受け継いでいかないといけないなと、背筋が伸びました!
谷川先生がOCTに来られたのは1979年とのこと。私が生まれた年です。
そんな長い間OCTを見てこられ、教鞭をとり続けられたお二人のお話でした。
同じように月日をOCTとともに過ごされてきたお二方ですが、その最終講義のやり方は全く違いました。
月形先生は、専門が都市計画でありながら、お話されたのは、ご自身とOCTとの歩みについて。
35年という月日の間には、たくさんの変革期があったそうです。
建築学科だけで10クラス以上あった時代。その人数に対応するために、専門は都市計画でありながら猛勉強の末、建築設備の授業も担当されたり、時には製図の先生として教鞭をとられたり。
はたまた学校運営についても長きにわたり関わって来られていて、そのお話はOCTの歴史の深さと先生の熱い思いが伝わってくるものでした。
また谷川先生は専門が建築史。中でもゴシック建築が専門なので、ゴシック建築の話をされるのかと思いきや、タイトルはゴシック建築と禅。
禅!?!?という疑問を持ちながら頭の片隅に、数か月前、先生が頭を丸めてこられたのを思い出しました。
お話を聞いていると、どうやら在家の仏教徒になられたとのこと。
そもそも、キリスト教の宗教建築としてのゴシック建築を研究されていた中で、教会や大聖堂など、人々が祈りを捧げ、瞑想する空間はとても神聖で情緒的で体で感じるものであり、そんな場所をスケールで測ったり、プロポーションを研究したりすることに、とても疑問を感じていたとのこと。
そんな宗教観に接する中で、「仏教」に興味を持ち、禅の世界にはいったのだそうです。
先生のされたお話は、まるで仏教のお説教のようでとても深く、先生の人生観を感じるものでした。
お二人とも、語り口は違えども、やはり人生、お考え、ともに深く、私が先生方の年になった時に、このような深い話をできる人間になっているんだろうか、こんなに深みのある人間になっていたい。と思わせてくれる講義でした。
そして、先生たちが作り上げてこられたOCTをきちんと受け継いでいかないといけないなと、背筋が伸びました!
ウサギ食べるズ 大阪公演『Mélanger! めらんじぇ!』
先日、知り合いの人に誘ってもらい、とある演劇?パフォーマンスを観に行ってきました。
それは、パリのビジュアル コミック サーカス・カルテット、ウサギ食べるズの大阪公演『Mélanger! めらんじぇ!』でした。
その人たちがどんな人なのか、どんな公演だったのかはリンクhttp://mangeursdelapin.com/jp/osaka/から。
とにかく、この公演は面白いんですが、なにより、日本の狂言とのコラボっていうのが面白い。
そして、その公演には3つのプログラムがあるのですが、私たちが行った公演はキッズ向けプログラムで、同伴の小学生以下1名は無料!
そして、内容も会場を巻き込むこの回だけのパフォーマンスということで、息子を連れて行ってきました。
息子にはちょっと早いかな?と思いましたが、リズム感のいい音楽と、言葉がわからなくてもちゃんと伝わってくる笑いの部分と高度なパフォーマンスに 引き込まれたようで、約2時間の公演中、ずっと私の膝の上で、リズムに乗ったり手拍子したりと、楽しんでいました。
そして、公演中何度も流れるウサギ食べるズのテーマ?ソング。 これが、耳につくw うちの子は、いまだに時々思い出して足踏みしながら歌っていますw
こういう、言葉が通じなくても感じられるパフォーマンスっていいなと思いました。ましてや、その国の伝統芸能とのコラボ。 単純に楽しかったし、また、いつか日本公演があればいきたいと思います。
2015/04/02
100人と考えたベストな間取り大集合/LISTEN TO THE HOUSE
最近の掲載誌✕2です。書店で見かけたら手にとってみてください。
100人と考えたベストな間取り大集合に地面と屋根上の家が掲載されています。
「床から盛り上がる多目的な丘」。巻末には100人の建築家ファイルも掲載されています。
数年前から出版社とのやり取りが続いて、ようやく中国で発売された書籍。 地面と屋根上の家、Dアパートメントの2作品が掲載されています。装丁は中国っぽいですが、中身はそうでもないです。
「地面と屋根上の家」
「Dアパートメント」
編集社の皆様、ありがとうございました。
100人と考えたベストな間取り大集合に地面と屋根上の家が掲載されています。
「床から盛り上がる多目的な丘」。巻末には100人の建築家ファイルも掲載されています。
数年前から出版社とのやり取りが続いて、ようやく中国で発売された書籍。 地面と屋根上の家、Dアパートメントの2作品が掲載されています。装丁は中国っぽいですが、中身はそうでもないです。
「地面と屋根上の家」
「Dアパートメント」
編集社の皆様、ありがとうございました。
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