2007/08/06

最近

7/27金曜 下記の件。研究室の後輩、藤村龍至氏と関西の若手dot Architectsの家成さんによる講演会がアップルストア心斎橋で開かれました。

お題は建「築のコンピュータライゼーションを考える」だが、コンピューターを使うことで可能になった建築設計の話ではなく、プロジェクトの進行を離散的に見た、組織論の話だったようです。

ボスが1人で物事をトップダウンに決めて、模型でスタディする藤村事務所を線形的、ボスが3人でボトムアップに決め、スケッチでスタディするdot Architectsを並列的と呼んで話の軸を作ったのは解りやすいが、両者の建築の違いを作ってるのは、スタディの方法や組織の在り方とはもっと別のこ とだと思いました。プロセスを追うだけでなく、もうちょっと思想的な背景が聞きたかった気もします。次回講演にも期待しましょう。

7/28土曜 アーキフォーラム新シリーズへ。お題は「国境と建築」でゲストは建築家の岡部明子さん。ヨーロッパで起こっている国を超えた経済圏の話。国 境を接して隣り合った街が、国内の他の地域より経済的に密接に結びついている事例を紹介。この研究が実践としてどのように生かされるのかまだ解らないが、 とても面白い現象だと思った。アジアでは文化を媒介にした交流が国を超えることはあるが、経済圏を作ることまではまだ無いんじゃないでしょうか。

公演後の飲み会でコーディネーターの松岡さんと話してみる。彼自身もオランダの事務所で働いた(子供2人連れで行ったらし)時に何度か国境を実感す時があったそうだ。

今年のシリーズも期待してます。